子供時代に経験を積ませるとよいと言うので家庭菜園始めた

子供のうちに非認知能力を育てるのがよくて、そのためにはいろいろ経験を積ませるのがよいとのことなので、家庭菜園を始めました

野菜を作るとその野菜目当てに虫もよってくる、収穫とと虫の観察という経験がいっぺんにできる
なんてお手軽で教材としては最高な…とまぁ…
すみませんでした
土に種を植えれば自然に実がなると思っていました

そんな簡単なわけなかった

植え付ける一カ月、二カ月以上も前から土づくりから始まり、植え付け後から収穫に行きつくまで虫との格闘、水の管理、肥料の管理、天候の対策…
虫が見たいから無農薬でやってはみたけど、そうなると虫の観察なんて甘いこと言っていられない
窒素・リン酸・カリのバランスを見ながらの肥料やり
土壌の酸性・アルカリの値を確認しつつの石灰まき
肥料にもいろいろ種類があり、牛糞さえまいていればよいと思っていた自分の無知さにびっくり
それなりの大きさの物を作るということの難しさ
水やりの奥深さ
そして、植物も病気になるということを初めて知りました、しかも何種類も…

とにかく実らせたくて、収穫体験を子供にさせたくて必死に勉強して頑張ったんです

汗だくになって庭の石を取り除き、耕し、勉強して

そして

ある時ふと周りを見渡したら、ご近所のお庭ではとてもおしゃれな菜園ができてらっしゃるのに、自分の家の庭を見ると畑ができていた

参考にしていた本、YouTubeも今から考えてみれば家庭菜園というよりはプロの農家が教えてくれるアドバイス的なものなので、その通りにすると家庭菜園じゃなくて畑ができるなんて知らなかった

周りの家庭菜園で横幅90㎝、長さ1m以上の畝なんて作ってる人いないよ…

マルチを白とか黒とか透明とか使いこなしている人いないよ…

でも、結果良かったです

おしゃれな家庭菜園はできなかったけど、そこそこの畑はできたので、見たかった生態系が出没しました
植物を餌にやってくる虫、その虫を餌にやってくる虫、その虫を食べるトカゲやカエル、それらを狙う鳥達
アシナガバチ先輩がこんなに頼りになるとは知らなかった、彼女らがいなければ無農薬でやっているうちの畑はいまごろ丸裸になっているところだった

おしゃれなんて程遠いけど、うちの庭の畑大好きです

そして、日々野菜や果物を作ってくださっている農家の方々への感謝と尊敬がむちゃくちゃ芽生えました

大規模にやっていたり、農薬使ったり、機械使ったり、ノウハウがわかっていたりするかもしれないけど、同じことしても自分にはできる自信はない
全てにおいてやっぱりプロはすごい
スーパーに売っている野菜がものすごい経験値の積み重ねということがよくわかりました

家庭菜園→畑づくりは(親の)経験値上げには最適で最高、そして形は悪くてもとれたてはやっぱりおいしい

子供はというと、途中の野菜ができてくる過程はあまり興味は示さなかったのですが

それでも出来上がった野菜達を喜々として収穫してくれて

採れたての野菜を美味しいと言って食べてくれて

時々見つかるカナヘビに興味津々になってくれて

結果成功かしたかなと思ってます

今後は肩の力を抜いて、多少(油断をしているとすべて持っていかれるけど)虫たちにも提供しつつ、かじられた跡とかあったとしてもそれも経験と思って、取れたてのおいしさをいただくことにしようと思っています